Inferno バナナ:『取る』から『固める』へ、3段階のユーティリティライン

2026年10月23日 03:00:07

バナナの課題は『誰が先に着くか』ではなく『着いてから何をするか』。この記事ではバナナを3つのユーティリティ段階に分解し、入口での視界分断、中盤でのテンポ固定、サイト前での逆煙という各段階が何を解決するのかを解説する。

バナナの課題は昔から『誰が先に着くか』ではなく、『着いてから何をするか』だ。多くのチームはT入口に最初のスモークを焚けば制圧したと考えるが、CTの焼夷弾一本でポジションを焼き返され、それまでの投資が無駄になる。このノートは視点を変え、バナナを3つのユーティリティ段階に分解し、各段階が本当に何を解決するのかを見ていく。

第1段階:入口での『視界分断』

T側がバナナに入る最初のスモークは、CTの視界を塞ぐことが目的ではない。CTの木箱と壁角の間の『クロスファイア』を、互いに支援できない2つの隙間に切り分けることが目的だ。よくあるミスは、スモークをT入口に近づけすぎること。それではCTは半歩下がるだけで済み、スモークが消えれば振り出しに戻る。

より効果的なのは、スモークを中盤のCT側に押し込み、CTのエイム位置を『スモーク前』と『スモーク後』の2つの孤立点に強制的に分けることだ。続けて投げる最初の焼夷弾は人を焼くためではなく、『退路』を焼くため。CTを木箱の裏から追い出しつつ、サイト方向への撤退ルートを塞ぐ。視界分断の本質は、相手の2つのエイムポイントを互いに見えなくすることであり、相手に自分が見えなくなることではない。

第2段階:中盤での『テンポ固定』

入口を制圧した後、本当の分かれ目は中盤だ。ここでの鍵となるユーティリティはフラッシュと焼夷弾の組み合わせであり、スモークではない。スモークはここではCTを隠す手助けにしかならない。

私の習慣はこうだ。まず壁跳ねフラッシュで木箱裏の定位置を『固定』し、相手にポジション移動を強いる。続けて低投げの焼夷弾を中盤の地面に落とし、CTの『居座り』を『動き』に変える。動き出したCTは足音を晒す。バナナの足音減衰は非常に短く、情報はほぼ即時に伝わる。

この段階で見落とされがちな細部がもう一つある。同じラウンドで同じ壁跳ねラインを繰り返さないこと。CTはフラッシュがどの角度から来るかを覚えており、2回目は早めに背を向ける。中盤のユーティリティラインは『二本足で歩く』べきだ。壁跳ねとオーバーザトップを交互に使い、相手が同じ振り向き動作で対応できないようにする。

第3段階:2階下からサイト前の『逆スモーク』

サイト前に到達すると、ほとんどのチームはサイト正面にスモークを焚く。これは最も読まれやすい。本当に有用なのは『逆スモーク』だ。サイトではなく、CTがBからローテートする際に必ず通る視界線にスモークを焚き、サイト内のCTを孤島にする。

このスモークに合わせ、T側の焼夷弾は2階下とサイトの接続エリアに落とし、CTのローテート経路を遮断する。サイトへの進入順序も変える必要がある。最初のプレイヤーがサイトに突っ込むのではなく、最初のプレイヤーがスモーク端に『留まり』、2人目が2階下をクリアするのを待つ。サイトは奪うものではなく、『固める』ものだ。ローテートラインを固めれば、サイトは自然に空く。

最後に

バナナのユーティリティラインは固定スクリプトではなく、『問題の連鎖』だ。第1段階は視界を解決し、第2段階はテンポを解決し、第3段階はローテートを解決する。各段階で『このユーティリティで相手は何を失うのか』と問うことが、10セットの爆弾ラインを暗記するより有用だ。マップコントロールの果てはポジション占有ではなく、相手のあらゆる選択を高くつかせることにある。