Inferno バナナ:スラブから2階までの「3ユーティリティ台帳」

2026年10月25日 03:00:08

Infernoのバナナを4区間に分けて台帳をつける。スラブではスモーク1枚で時間を買い、モロトフはバレル付近が実際に埋まってから凹みを消す。フラッシュはサンドバッグのトレード要員に貸し出す——自分用の安全地帯を買うのではない。

Infernoをやる人間は共通の錯覚を抱いている。バナナは「駆け抜ける」ものだと。実際は「分割払い」だ。スラブ、バレルの山、サンドバッグ、2階下のプラント地点——どの区間にも独立したタイマーとユーティリティ予算がある。スラブで焚いたスモークは2階の射線を消してくれないし、バレルで節約したモロトフはプラントで倍にして請求される。本稿は「バナナの攻め方」ではなく、1枚の会計だ。3つのユーティリティを4つの区間にどう配分するか。

第1区間:スラブからバレルまで——ユーティリティは「位置」ではなく「時間」を買う

スラブでの最初のスモークは、多くのチームがバナナ中盤に焚き、CTのライフルをサンドバッグの前から押し戻すことを狙う。だがこのスモークの本当の価値は遮蔽ではなく、CTにポジション変更を強いることにある。CTがスモークの後ろで待つなら、こちらは15秒ほどの無干渉の前進ウィンドウを得る。裏に回るか早めに下がるなら、情報を得る——Bが1人薄い、という情報だ。

問題は2つ目のユーティリティにある。多くのチームがバレルの手前でモロトフを足す。理由は「凹みを消すため」。だがバレルの凹みは通常1人分しかなく、火で追い出されたCTは自然とサンドバッグの後ろに収まり、より安定した第2射線を作ってしまう。火を早く焚きすぎるのは、相手に無料の陣形収縮を手伝ってやるのと同じだ。

推奨はこうだ。スラブ区間ではスモーク1枚だけを使い、モロトフはバレルが実際に占拠されてから焚く。判断基準は「なんとなく人がいそう」ではなく、「足音の尾がバレルの内側で消えたのを聞いた」こと。ここではサウンドリーディングのほうがユーティリティより安い。

第2区間:サンドバッグと2階下——3つ目は「買う」のではなく「貸す」

サンドバッグはバナナで最も高い区間だ。同時に3つの射線にさらされる。サンドバッグ正面、2階下の窓、そしてプラント方向からのトレード位置。ここで窓を塞ぐためにスモークを無理に焚いても、たいてい1角度しか消せず、残り2つは体で交換するしかない。

より割のいいやり方は、3つ目のユーティリティを自分用の安全地帯として「買う」のではなく、味方に「貸す」ことだ。具体的には、先頭がサンドバッグ前でフラッシュを焚き、2番手がその残光で2階の窓を直接見て、3番手がサンドバッグ正面をカバーする。総コストは変わらないが、各ユーティリティに明確な受け手がいる。ユーティリティはリスクを消す道具ではなく、処理できる人間にリスクを配分する道具だ。

2階下のプラント地点へのユーティリティラインは特にそうだ。2階を塞ぐスモークをプラント外の人間が焚くと、着弾タイミングがエントリーの動きとずれる。先頭が自分で焚けば、着弾前に半秒間さらされる。その半秒がCTのウィンドウになる。だから2階のスモークは2番手が焚き、先頭はスモークの縁でサンドバッグ方向を押さえるだけにする。このラインで鍛えるのは投擲ではなく、誰がどの時点で投擲権を持つかだ。

締め:バナナの会計は「ラウンド」ではなく「区間」で閉じる

多くの振り返りはバナナをひとまとめに議論するので、結論はいつも「ユーティリティが足りない」になる。だが区間ごとに台帳をつければ、3つで足りることが分かる。スモーク1枚でスラブの時間を買い、モロトフ1つでバレル占拠後に凹みを消し、フラッシュ1枚をサンドバッグのトレード要員に貸す。足りないのはいつだって数ではなく、区間と区間の責任の受け渡しが曖昧なことだ。

次にバナナを攻める前に、ラウンド開始前に言い切ってみてほしい。誰が最初の1枚を焚くのか、誰が2番手を受けるのか、サンドバッグの後ろで3つ目の決定権を持つのは誰か。台帳がはっきりすれば、バナナは運で駆け抜ける廊下ではなく、区間ごとに決済できるレーンになる。