二階下は遮蔽物ではなくストップウォッチ:Inferno Bサイトのユーティリティラインが描く3つの「時間の抵当」

2026年10月18日 03:00:08

Inferno Bサイトの二階下は隠れる場所ではなく、ユーティリティで時間を抵当に入れる場所だ。この記事ではプロ視点で、バナナの煙・窓のフラッシュ・棺のモロトフがそれぞれ「何秒を買うのか」を解説。借りた時間は必ず返済が必要で、返済が遅れるほど利息が膨らむ。

InfernoのBサイトを攻める際、多くのプレイヤーは二階下を「人が立てる遮蔽物」と捉えている。しかし実際にそこに立ったことのある者なら分かるだろう——あそこは決して隠れるための場所ではなく、ユーティリティで時間を抵当に入れるための場所だ。足を踏み入れた瞬間、すでに未来から秒数を借りているのだ。この記事は「どう投げるか」ではなく、「投げた後に何を借りているか」を語る。

第一の抵当:バナナの樽前の煙が買うのは「どちらが先に見るか」

T側がバナナに入るとき、最初の煙は通常樽の前に落ちる。多くの人はこの煙がCTの視界を遮るためだと思うが、本当に抵当に入れているのは「ファーストショットの所有権」だ。煙が落ちる前の2秒間、CTが土嚢の後ろに立っていれば、バナナを見る角度は斜めになる。煙が落ちると、この斜めの角度は二つに切り分けられ、CTは煙の端まで押すか、石板の後ろまで下がるかのどちらかを選ぶ。

重要なのは煙そのものではなく、煙が落ちた後のCTの選択だ。もし煙の端まで押してくるなら、彼はあなたが煙を撃ち抜いてこないことに賭けている。もし石板の後ろに下がるなら、バナナの「ファーストコンタクト権」をあなたに譲ったことになる。この二つの選択は全く異なるユーティリティラインに対応する。前者なら火を追加して動かす必要があり、後者ならフラッシュを追加して石板を奪う必要がある。

この煙の後でそのままドライピークして、煙の端のCTに一発で倒されるチームを何人も見てきた。理由は単純だ。煙は抵当であり、無料ではない。 「視界を遮断された」という時間を借りたのなら、火かフラッシュで返済しなければならない。返済しなければ、煙が晴れる瞬間に元利ともに取り立てられる。

第二の抵当:二階下の窓のフラッシュが買うのは「サイト内の振り向きコスト」

二階下の窓はInferno Bサイトで最も過小評価されているユーティリティポジションだ。窓に立つ者は、サイト内の棺ポジションとCTスポーン方向を結ぶ斜線を見ることができる。多くの人がここでフラッシュを投げ、サイト内の敵を白くしようとする。しかし本当に価値があるのは、このフラッシュが「サイト内のディフェンダーの振り向きコスト」を抵当に入れている点だ。

どういうことか。サイト内のCTがバナナに直面している場合、二階下の窓まで振り向くのに約0.5秒かかる。この0.5秒の間、彼はバナナのプッシュも見えず、窓からのフラッシュも見えない。このフラッシュを投げるのは彼を白くするためではなく、「振り向かせる」ためだ。振り向けばバナナの射線が0.5秒空く。振り向かなければフラッシュで白くなり、どちらにせよ処理が必要になる。

つまりこのフラッシュの価値は命中率ではなく、「強制選択」にある。二つの射線の間で二択を迫り、しかも彼には0.5秒しかない。これが抵当だ。フラッシュ1個で彼の意思決定の遅延0.5秒を買う。

ただし罠がある。フラッシュを投げた直後に窓から顔を出し、サイト内で白くなっていない2人目に倒されるケースだ。このフラッシュは「一人の振り向き」を抵当に入れているだけで、「サイト全体の盲目」ではない。窓から顔を出す前に、サイト内に何人いるか確認しなければならない。1人ならフラッシュ後すぐに出る。2人ならフラッシュは始まりに過ぎず、煙を追加して2本目の射線を切る必要がある。

第三の抵当:棺ポジションの火が買うのは「リテイクルートの幅」

棺ポジションはBサイト内の核心的な遮蔽物だ。T側がプラントした後、棺のCTは最大の脅威となる。多くの人がここで火を投げ、棺から離れさせることを狙う。しかしこの火が本当に抵当に入れているのは「リテイクルートの幅」だ。

棺のCTが火で押し戻された場合、CTスポーン方向か警察署方向に下がるしかない。この二方向は全く異なるリテイクルートに対応する。前者は速く、後者は遅い。この火を投げるのは彼を焼くためではなく、ルートを選ばせるためだ。速い方に下がれば、サイト内に一人残して見張る必要がある。遅い方に下がれば、サイト内の人員をバナナの援護に回せる。

プロチームがこの火を「半分だけ」投げるのはそのためだ。火をフルに投げず、棺の半分だけを焼いて警察署方向に下がらせる。警察署方向からのリテイクは遅いので、買えるのは「棺から離れること」ではなく、「速く離れるか遅く離れるか」なのだ。

帳簿の最後の行:ユーティリティラインは順序ではなく金利

これら三つの抵当を並べて見ると、Inferno Bサイトのユーティリティラインは決して「煙→フラッシュ→火」という順序の問題ではなく、金利の問題だと分かる。煙はファーストショットの所有権を、フラッシュは振り向きコストを、火はリテイクルートの幅を抵当に入れている。それぞれに金利があり、返済が遅れるほど利息は高くなる。

だから次にバナナの入り口に立ったとき、「何を投げるか」と問う前に、「このユーティリティはどの一秒を買うのか」と問え。買ったなら返済せよ。買えないなら借りるな。二階下は遮蔽物ではなく、ストップウォッチだ。足を踏み入れた瞬間、計時はすでに始まっている。