SpiritのAサイトは5人突撃ではない:エグゼキュート4秒前から1v2クラッチまでのテンポ表

2026年11月1日 21:00:06

SpiritのAサイト攻略を分けるのはエグゼキュートそのものではなく、最初のスモークが飛ぶ4秒前の動きだ。デフォルトでの情報圧縮、エグゼ前の再配置、無言のクラッチ補位までを分解する。

SpiritのAサイトを見るとき、一番やりがちな間違いはエグゼキュートの瞬間だけを追うことだ。勝敗を決めているのはその4秒前——その時間で彼らは3〜4人のポジションを静かに斜線状にずらし、最初のスモークが落ちる頃にはトレード役がすでに撃ち返せる位置に立っている。

デフォルトでの情報圧縮

Spiritはデフォルトで時間をほぼ使い切らない。最初の20秒はむしろ引き算に近く、Aサイトで人が隠れ得るスポットを一つずつ潰していく。キルを取りに行くわけではない。典型的には2人がAメイン外側から短いpeekを入れ、撃ち合わずに「スモーク際に張り付く人がいるか」だけを確認する。ダブルスタックか単独アンカーかを見切った瞬間、IGLは誰かの役割を「監視」から「フォロー」へ即座に切り替える。

見落とされがちなのは、情報収集にコストが伴う点だ。peekのたびにユーティリティとポジションを消費するので、Spiritのデフォルトは有効なコンタクトを2〜3回に絞り、残りを「エントリー2、サポート2、ラーク1」という固定構造の形成に充てる。この構造はその場のコールではなく、練習で磨かれた筋肉記憶だ。

エグゼ4秒前の再配置

差を生むのはエグゼ前のポジション再配置だ。Spiritはユーティリティが落ちてから動くのではなく、最初のスモークを投げる前に二つを済ませる。トレード役を半拍早く入口へ寄せ、ラークを両サイドの足音が聞こえる位置まで下げる。

この順序が重要だ。多くのチームは投げてから動くので、スモークが落ちても人が間に合わず、エントリーが単独の差し出しになる。Spiritは逆で、体を先に置き、ユーティリティは「すでに用意したポジション」を覆うだけ。だからスモークが落ちた瞬間に1人目がほぼ同時に出て、2人目がその一歩後ろ、3人目が入口内側でトレードの合図を待つ。

クラッチでの無言の再配置

Spiritの1v2・2v2クラッチには安定した癖がある。コールを急がず、まずポジションを整える。クラッチではボイスが過負荷になりやすいので、「敵の居場所を知っている」を「両方向を同時に見られる場所に立っている」に変換する。

Aサイトなら、同じカバーの背後に2人で固まるのではなく、プラント内側と入口外側でクロスを作るのが定番だ。この癖のおかげで人数不利でも「2本の射線」の錯覚を作れ、相手に先にミスをさせる。クラッチは閃きではなく、再配置のルートを条件反射になるまで歩いて勝つものだ。

練習の指針

これを学ぶなら、いきなりエグゼを練習しないこと。まずデフォルトの2〜3回のコンタクトを固定リズムにし、次にエグゼ4秒前の再配置、最後にクラッチの再配置だ。テンポが合って初めて、エイムの出番が生まれる。